2021年06月22日
SMARC® 2.1準拠システムオンモジュール
「αSMARC-RZ/G2E」を発売
株式会社アルファプロジェクト(本社:静岡県浜松市 代表取締役 伊達隆昭)は、ルネサス エレクトロニクス社のRZファミリ「RZ/G2E」を搭載したSMARC® 2.1準拠システムオンモジュール「αSMARC-RZ/G2E」を6月22日に発売開始いたします。
システムオンモジュール(SoM)とは、コンピュータの基本構成であるCPU、メモリ、電源回路などを集積し、モジュール化したボードです。今回発売する「αSMARC-RZ/G2E」は、国内のボードメーカーとしては初のSMARC規格に準拠した製品となります。SMARC(Smart Mobility ARChitecture)とは、組込み技術の標準化団体SGeT※で策定されたSoMの共通規格で、欧州を中心に普及が拡大しています。
αSMARC-RZ/G2Eは、64bit対応 Arm® Cortex® -A53デュアルコアをベースに3Dグラフィックスエンジンを内蔵し、Full HD対応ビデオデコーダのほか、USB3.0、PCI Express、Gigabit Ethernet、MIPI® CSI-2など高速インタフェースを備えています。また、動作温度は-20℃~60℃に対応し、高性能と高信頼性を兼ね備えています。
標準OSはLinuxを採用しており、産業向けHMI機器や画像処理機器などの用途に最適です。
αSMARC-RZ/G2Eを利用することで、複雑なCPU周辺の設計は不要となるため、ユーザーは比較的容易なインタフェース部の設計に集中することができ、低開発コスト、市場投入期間の短縮を実現することができます。
また共通規格であるSMARCに準拠しているので、その高い互換性によりモジュールの変更が容易で、アプリケーションに合わせたスケーラブルなシステムを構築できます。
今回、導入・評価用として、αSMARC-RZ/G2E に評価用キャリアボード「αSMARC-EVB1」とLinuxBSP(Board Support Package)をセットにした開発キット「αSMARC-RZ/G2E-KIT」も同時に発売します。
※SGeT(Standardization Group for Embedded Technologies)
特長
- Arm v8アーキテクチャ64bit対応「RZ/G2E」搭載
Arm Cortex-A53 デュアルコア 1.2GHz
3Dグラフィックアクセラレータ PowerVR® GE8300
Full HDビデオエンコード/デコードに対応 - 大容量メモリを搭載
eMMC 8GByte
DDR3L SDRAM 1GByte - 高速インタフェース機能
USB3.0、PCI Express、Gigabit Ethernet、MIPI CSI-2など
- SMARC2.1準拠
SoM共通規格「SMARC2.1」に準拠
- 標準OSにCIP Linuxを採用
社会インフラ向けの長期サポートLinuxを採用
- キャリアボードを提供
開発・評価用途のほか、設計リファレンスとしても利用可能
- αSMARC-RZ/G2E
- αSMARC-EVB1
- αSMARC-RZ/G2E-KIT
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製品情報 : https://www.apnet.co.jp/product/rza/smarc-rzg2e-kit.html
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SMARC規格準拠キャリアボード「αSMARC-EVB1」
基板寸法:200×120mm(コネクタ、突起物除く)
本件に関するお問い合わせ
- 株式会社アルファプロジェクト営業部
- E-MAIL : sales@apnet.co.jp
- ※ArmおよびCortexは、米国および/またはその他の地域におけるArm Limited(またはその子会社)の登録商標です。
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- ※記載の内容は改良のため、予告なく変更する場合がございます。