2020年05月15日
産業用イーサネットのスレーブ機器に最適なボードコンピュータ
「AP-RX72M-0A」を発売
株式会社アルファプロジェクト(本社:静岡県浜松市 代表取締役 伊達隆昭)は、ルネサス エレクトロニクス社のRXファミリ「RX72M」を搭載した組込みボードコンピュータ「AP-RX72M-0A」を5月21日に発売いたします。
本製品は、最新の32ビットCPUコア「RXv3」とEtherCAT®をはじめ主要な産業イーサネットに対応する通信機能を搭載し、小型産業用ロボットのモータ制御、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)、リモートI/Oなど、産業用イーサネットのスレーブ機器の開発に最適なボードコンピュータです。
昨今、製造業を中心にインダストリー4.0(第4次産業革命)などで推進されるスマートファクトリーでは、設備と管理システムをネットワークで結び、稼働状況や品質情報などあらゆる情報をデータ化して、リアルタイムで収集、分析を行い、生産の効率化に活用しています。
これらのネットワークは、一般的なイーサネットとは異なり、堅牢で低遅延の産業用イーサネットで構築されます。しかし、産業用イーサネットはさまざまな規格が存在し、専用のソフトウェアやハードウェアが必要で、システム構成も異なるため、産業用イーサネット対応機器の開発の障壁となっています。
今回発売する「AP-RX72M-0A」に搭載される「RX72M」は、「EtherCATスレーブコントローラ」など各種産業イーサネット通信機能のほか、CANやUARTなどの通信インタフェースやモータ制御機能などを備えており、さまざまな産業用ネットワーク機器を、効率的でコンパクトに構成することができます。また、主要な産業イーサネット通信とフィールドバス通信に対応したサンプルプログラムが提供されますので、開発期間の短縮と開発コストの低減が可能です。
また、「AP-RX72M-0A」の発売と合わせ、ボードと開発環境(コンパイラ・デバッガ)をセットにした「RX72M開発キット(RX72M-RXC)」も発売いたします。RXファミリを初めて導入される方に最適です。
※ 当社はEtherCAT Technology Group(ETG)に加盟しています。
特長
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- RX700 RXv3コア採用「RX72M」搭載
- RX72M 動作周波数 240MHz
- 産業イーサネット通信用「EtherCATスレーブコントローラ」を内蔵
- RX初、倍精度FPU(浮動小数点演算ユニット)を内蔵
- 最大120MHzの読み出し動作が可能な高速フラッシュメモリを内蔵
- モータ制御の高速化に役立つ三角関数演算機を内蔵
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- 大容量メモリ搭載
- 内蔵FlashROM 4MByte
- 内蔵SRAM 1MByte
- SDRAM 16MByte
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- 豊富なインタフェース搭載
- Ethernet×2(EtherCAT対応)、USB、microSD、CAN、シリアル(UART) I/Fほか
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- 無線LANインタフェース搭載
- 当社製 無線LANモジュール「WM-RP-10」対応
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- 外部拡張が容易
- 外部接続用コネクタへ必要な信号線を引き出してあります。
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- 回路図・サンプルプログラムを提供
- 開発作業へスムーズに着手いただけるとともに、教育や研修用に最適です。
- AP-RX72M-0A
- 製品情報 : https://www.apnet.co.jp/product/rx/ap-rx72m-0a.html
- RX72M開発キット
- 製品情報 : https://www.apnet.co.jp/product/rx/rx72m-kit.html
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AP-RX72M-0A 表面
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AP-RX72M-0A 裏面
基板寸法:100×80mm(コネクタ、突起物除く)
本件に関するお問い合わせ
- 株式会社アルファプロジェクト営業部
- E-MAIL : sales@apnet.co.jp
- ※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
- ※記載の内容は改良のため、予告なく変更する場合がございます。