2019年07月10日
組込みAIの画像処理を高速化するボードコンピュータ
「AP-RZA2-0A」を発売
株式会社アルファプロジェクト(本社:静岡県浜松市 代表取締役 伊達隆昭)は、ルネサス エレクトロニクス社のRZファミリ「RZ/A2M」を搭載した組込みボードコンピュータ「AP-RZA2-0A」を開発いたしました。本製品は、組込みAIに必要な画像処理能力を従来比で約10倍に高めており、家電から産業機器まで幅広い画像処理応用機器に組み込まれるボードコンピュータとして7月10日から受注を開始いたします。
近年、AI(人工知能)が各方面で話題となっていますが、私たちの周りにもAIを応用した機器やサービスが増えています。たとえば、掃除ロボットやAIスピーカ、スマートフォンなどの民生分野をはじめ、工場の製品検査や防犯カメラなど、産業・インフラ分野でも急速に普及しつつあります。
また、日本政府が推進する「society5.0」で提唱される超スマート社会では、医療分野や交通分野などでもAIを活用したサービスが想定されており、今後ますます幅広い分野で普及していくことが予想されています。なかでも、カメラなどの画像を利用したAIは応用分野が広く、多くの機器やサービスでの利用が見込まれます。
今回発売する「AP-RZA2-0A」に搭載される「RZ/A2M」は、Arm® Cortex®-A9プロセッサ(528MHz)と大容量内蔵RAMに加え、新たにDRP※1を内蔵し、従来比で約10倍の画像処理能力を実現しています。DRPとは、チップの内部で演算処理に最適な回路を10ns(1億分の1秒)以下で頻繁に切り替えることにより、画像処理などに必要な演算処理を高速化するハードウェア技術です。
さらに、本製品は標準インタフェースとして、USB、Ethernet、LCDのほか、MIPI CSI-2に対応したカメラ入力を搭載しており、追加のハードウェアを最小限に抑えることができます。これにより、画像処理応用機器の高性能化に加え、ローコスト化、低消費電力化を図ることができます。
また、本製品のソフトウェア開発ツールとして、LCDの表示・操作画面のデザインを行うための当社製 GUI統合開発環境「GEAL2」※2にも対応いたします。
※1DRP・・・動的再構成可能プロセッサ
※2GUI・・・グラフィカルユーザーインタフェース
AP-RZA2-0A 特長
- Arm Cortex-A9プロセッサ採用「RZ/A2M」搭載
Cortex-A9 528MHz、DRP内蔵
- DRP(動的再構成可能プロセッサ)
従来比で約10倍の画像処理能力を実現します。
- 大容量メモリを搭載
内蔵高速RAM 4MByte
QSPI FlashROM 16MByte
SDRAM 64MByte - MIPIカメラインタフェース搭載
MIPI CSI-2に対応
- 豊富なインタフェース
Ethernet、USB、microSD、シリアル(UART) I/Fほか
- 無線モジュール インタフェース搭載
当社製 無線LANモジュール「WM-RP-10」対応
- 外部拡張が容易
外部接続用コネクタへ必要な信号線を引き出してあります。
- 当社製 GUI統合開発環境「GEAL2」を無償で利用可能
GUI画面を簡単、迅速にデザインすることができます。
- 回路図・サンプルプログラムを提供
開発作業へスムーズに着手いただけるとともに、教育や研修用に最適です。
AP-RZA2-0A外観2
AP-RZA2-0A 詳細 : https://www.apnet.co.jp/product/rza/ap-rza2-0a.html
本件に関するお問い合わせ
- 株式会社アルファプロジェクト営業部
- E-MAIL : sales@apnet.co.jp
- ※ArmおよびCortexは、米国および/またはその他の地域におけるArm Limited(またはその子会社)の登録商標です。
- ※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。